成績がなかなか上がらないお子さんの中には、勉強で配慮を必要とするお子さんもいます。
そのようなお子さんは、成績自体は簡単には上がらないです。
しかし、自分の意志で学ぶ力は育ちます。
一例ですが、英検3級を高校三年生で合格した塾生が、以前にいました。
人に話せば、「中学生レベルでしょ」とか、
「高校三年生なら、取れなきゃおかしいでしょ」とか・・・
配慮を必要とするお子さんの努力が認められることは少ないです。
その塾生の特徴は、例えば「first」=「ファースト」=「最初に、一番目」ですが、
音や意味は確実に覚えることが出来ます。
もし英作文を、「カタカナで書け!」そんなテストがあれば問題はありません。
しかし、現実は、そんなことはありません。
英単語の綴りを覚えるのに、とても苦労します。
毎回、英作文では、farstになったり、firestになったり、farsutになったり・・・
添削する側も、そのうち、何が正解だったか・・・頭の中が混乱してきます。
英単語の多くがそのような状態になります。
その塾生が、高校二年生のときに、英検4級に合格出来たのですが、
その苦労の足跡を知っている者からすると、感動でした。
当時は、今のようにCBT受験もないですから、受験は、年間三回のみでした。
毎年3回、受験します(たまに休みますが・・・)
それが、中学の頃からです。
何度目の試験で4級合格出来たのか・・・・・・
そんな感じでした。
そのような場合、合格までの道のりで、根気負けをしたり、受験自体を拒否したり、
色々な理由を作っては、有耶無耶にしてしまうことがほとんどですが、その塾生は諦めませんでした。
(つづく)