②「難しい文章ではあったが、時間さえあればしっかり解くことができる。」
=本人がそう言うので時間延長してみたが、全く解けないお子さん。
多くの場合「多少は理解できるので、時間さえあれば解けるのではないか!」という
楽観的な感覚で上記の発言をするお子さんがいます。
楽観的な事は決して悪いことではないです。(悲観して諦めるより余ほど良い。)
ただ、時間をかければかけるほど疲れも出てきますし、集中力もなくなってきます。
国語を感覚的に解いている子には難しくなってきます。そこで大事なところを読み取る
方法を伝えると、反射的に「わかった!」と一旦はなりますが、都合の良いところだけを聞き、
面倒に感じることをやりたがらないお子さんが必ず出てきます。この層の中にも、色々なお子さんがいます。
その中で一番手を焼くのが、「わからないわけではないが、言った通りにはやらない」層です。
幼児未就学児から小学生の間に、【素直さ】【人の話を聞く】【セルフコントロール力】
【整理整頓する習慣】を曖昧なまま育てきれなかった場合、中学生にもなると、その傾向に拍車がかかります。
「主文になるところをマーキングしましょう」と伝えても、マーキング自体をしていない
ことがあります。主文自体がわからないから引けない、というならともかく、わかるのに
なぜ引かないのかといったところです。男子に多い傾向ではありますが、女子もまれにいます。
以前のブログにも書かせていただきましたが、この層は例えて言うと【大濃】【中濃】の次の
【小濃】といったところです。【小濃】は勉強自体は出来るので、指導する分には楽なの
ですが、「勉強で分からないところを指導する」「勉強のやり方を教える」以前に
「素直に、ありのままに物を捉え、ありのままに判断する」という点では、会話が噛み合わず
時間が掛かることが多いです。
【小濃】と【中濃】には似ているところもあるのですが、決定的に違う点は素直さかな、
と思います。理由の多くは「親子関係かな!?」と思うことがありますが、塾としては
踏み込むことが難しい面でもあります。仮に親子関係であるにせよ、そうでないにせよ、
もう自分で考える力が身に付いてきている年齢な訳ですから、根気と気迫と愛情で、
「ひとつひとつ大事大切丁寧に・・・」「それはそれ。これはこれ。」と分別出来るように
指導し続けていかないといけません。
また「話を聞いてあげる」「褒めてあげる」「認めてあげる」が重要になってくる層でもあります。