学校の授業が全く分からないというお子さんが塾に来られる場合があります。
そのようなお子さんが、入塾後、
「学校の授業は分からないけれど、塾だと分かる。理解出来る」そんな話をしてくれるようになります。
数学算数の分かるに関しては、開塾以来100%です。ここまでは、どのお子さんも辿りつきます。
しかし、課題はここからです。分かると出来るは違います。
更に、出来る=成績が上がる、のスピードは段階3、段階2のお子さんで随分違ってきます。
段階3なのか、段階2なのか、実際に、何度か授業を行ってみないと、ハッキリ掴めるところまで辿り着けません。
この時期の中一数学を例に、感覚的に書くと下記のような感じです。
- 37°の微熱。 単に比例反比例といった関数系の単元が曖昧・・・(段階3)
曖昧なところを速やかに見つけ、やり直す。 - 38°の高熱。 比例反比例が出来ないだけではなく、中学数学・小学算数ともに曖昧なところが多い。
その場その場を、なんとか凌いできただけ。
曖昧のまま、プラス思考で、やり過ごす体質の改善をしないと、追い付かなくなり、勉強が縁遠いものになる。
(段階3、もしくは段階2) - 39°の結構な高熱。
例えて言うなら38°の高熱は曖昧 39°の超高熱は曖昧→滅茶苦茶
小学算数、中学数学、全部出来る必要は一切ない まずは分かること 出来ることを
より確実に出来るようにしていく指導。
それでもミスを少なくすることが出来れば偏差値50は十分狙うことが出来る。 (段階2以下)
- お子さんは十人十色ですが、端的にまとめるとこんな感じです。
どの段階にいるのか、よく症状を見極め、処方箋(学習計画)を描いていかないといけません。
37°台の微熱の場合のお話は省いてしまってもいいのですが、一応触れておきましょう。
学校の授業中、ボーッと過ごし、油断してしまったのでしょう。
わからないところを、ほったらかしにしてしまい、そのうち全く分からなくなり、
定期テストの点数が悪かったので、ご父兄様の力強い指導で、即病院(塾)行きそんな感じです。
よって、分からない数か所を改善できると、たちまち成績が上がっていきます。
38度の高熱・39°の結構な高熱の場合は、同じ高熱でも、症状の細部は、違ってきますが、
今回は、代表的な2つの症状例を記します。
- (算数数学の計算)スピードが遅いだけ。何度か反復することで理解出来る。
更に整理整頓(定着)も出来るようになる。
整理整頓作業(復習やノートまとめ)を嫌がらない。
スピードが遅いがゆえに、時間が足りず、テストの点数が伸びない。
焦りから、ミスも少なからずしてしまう。
そのため、自分は算数数学が出来ない!と思っている。 - (算数数学の計算)スピードが特に遅いというわけではない。授業理解も一見早い。
しかし、整理整頓(定着)出来ない。出来たり出来なかったりを繰り返す。
また整理整頓作業(復習やノートまとめ)を嫌がる傾向があるため、
全く意味が分からないまま、ノート作りに時間を掛けることもある。
出来るときがあるので自分は算数・数学、出来る方!と思っているが、
ついつい見逃しがちにもなる。
症状さえわかれば、処方箋を描くのは楽になります。