「小学生までは、国語が苦手ということは一切なかった」
そんなお子さんに一体何が起こったのか?
なぜ成績が伸び悩んでしまっているのか?
おおよそ、そのパターン傾向は決まっています。
小学校授業でも、漢字・熟語・ことわざ慣用句・故事成語、比喩的表現は取り組んでいますが、
あまり突き詰めても、多くの子供たちが苦手にして授業が立ち往かなくなるであろう!ことを、
多くの先生は知っています。
それを分かったうえで、それでも徹底指導する先生はごくわずかと言ってよいのかもしれません。
ほとんどの先生は、子供たちが苦手にして授業が立ち往かなくなる部分は触る程度です。
とはいえ、学力に差のあるお子さんを集団授業で扱う場合、これは致し方のないことです。
個よりも全体を考えないといけないからです。
そのため、何をやっても良くできるお子さんと何をやってもなかなか簡単ではないお子さんを除く
中間層のお子さんは全然出来ない・・・という体験がないため、
自分は国語が出来ると思いこんだまま、学年を重ねていきます。
例えば、漢字テストひとつとっても、指定された範囲の中からのテストと
抜き打ちテストでは、結果は違ってきます。
指定された範囲テストの場合、反復練習すれば、ある程度の点数は取れます。
しかし、抜き打ちテストをすれば、漢字の実力はすぐわかります。
使いこなせるレベルに達しているお子さんは、ごくわずかです。
漢字・熟語でそうですから、ことわざ慣用句・故事成語、比喩的表現など、
素養の薄いお子さんであれば、使いこなせるどころか、学んだことすら記憶にないことでしょう。
語彙力の乏しさを認識出来ないまま、学年を重ねていきます。
受験時期に、国語で一気に伸びるお子さんと、伸び悩むお子さんの違いは、
漢字・熟語・ことわざ慣用句・故事成語、比喩的表現の知識の有無にあると
いっても過言ではないと思います。