今回は書けないわけではないが、なかなか書けない塾生編です。
なかなか書けないの理由は、
何から書いていいか、わからない
のです。
少し書いては、あれもこれもと欲張ります。
そこで、読書感想文の書き方を扱った本などから、読書感想文の構成、骨組みの作り方を見せて、その枠組みに当てはめて書けるようにお膳立てをするのですが、多くの場合、筆が止まります。
本人にはその自覚は薄いでしょうが、自分の力量を越える、良い内容のものを書こうとしすぎです(笑)
ということで、書けないわけではないが、なかなか書けない塾生の場合、書き方の指導の前に
(書きたいことを)あらかじめ決める/絞る
時間効率の大切さ
このふたつを教えないといけません。
お手伝いのやり方ですが、書けない塾生同様で読後に取材をします。
「読んだ感想はどう?」
「何が面白かったとか、驚いたとか、なんでも思ったことを言っていいよ。」
多くの場合、2つ3つ4つと感想を言うことができます。
こちらが質問などすれば火に油です(笑)
どんどん感想を言うことができます。
しかし、それゆえに、
「(感想がたくさんあるため)どこから書けばいいのか、わからなくなって・・」
と言われます。
書けない塾生を思うと、贅沢な悩み!!ですが、書けないわけではないが、なかなか書けない塾生と話をしていると、
「(感想がたくさんあるから)どこから書けばいいのか、わからなくなって・・」
の裏に、
「どこから書けばいいのか、わからなくなるくらい、感想が言えます。よく褒められます。」
そんなニュアンスに聞こえる場合もあります(笑)
そこで、
●読書感想文も受験も学校のテストも、ある意味、学んだことの『整理整頓力』を問われている
●遅い子は、早い子と比較をすると、『整理整頓力』があると言えない
●自分の志望校に行きたいのであれば、『整理整頓力』は大切だよ
●整理整頓のスピードを上げる練習(意識)は必要だよ
と伝えます。
受験の話を混ぜながら、上記の塾生にこの手のお話ができると、書き方を会得しようと意識が変化します。
今まで、このような話をされることがなかったのでしょう。
大体の場合、「想像力がすごいね!」などと褒められてきたものと思います。
時間効率に関して、話をしてくれる人はあまりいなかったのではないか、と思います。
まずは観念を取り外してあげないと、それなりに書き方も知っているし、書くことに対して自信もあるので、いつまでたっても変化出来なかったりします。
当塾は常に段階的な指導です。
塾生の現在のレベルを見定めて、段階的指導です。
書けないわけではないが、なかなか書けない塾生への読書感想文の書き方指導の第一歩目。
それは、
整理整頓力が試されていると思って書こう
です。
上記の説明をしてから読書感想文の書き方を指導するのと、上記の説明せずに指導をするのでは、書き方指導の効果は、まるで違ってきます。
次回は、書ける塾生編です。
よろしくお願いします。