毎年この時期になると、保護者様から、
「読書感想文の書き方を教えてやってもらえませんか?」
というご要望を頂戴します。
そこで、アイル学院の読書感想文対策を、
「書けない塾生」編
「書けないわけではないが、なかなか書けない塾生」編
「書ける塾生」編
と3回に分けて、記載をしていきたいと思います。
書けない塾生編
書けない塾生にとっては、読書感想文は本当に憂鬱な宿題です。
毎年後ろ姿からひしひしと憂鬱さを感じます。
保護者様にとっても、どうサポートをしてあげたらよいものか、毎年、迷うところだと思います。
巷には、読書感想文の書き方を扱った本、最近であればYouTube動画もありますが、書けない塾生に紹介をしても、ほとんどの場合、「読まない」「視聴しない」です。
ということで、「書けない塾生」の場合、「お手伝いをしすぎでは?」と言われても仕方がないレベルでお手伝いをしております。
お手伝いのやり方ですが、お子さんの読後に取材をします。
「読んだ感想はどう?」
「何が面白かったとか、驚いたとか、なんでも思ったことを言っていいよ。」
と根掘り葉掘り聞いても、ほとんどの場合、何も出てきません。
「主人公の●●が△△したのが面白かった」
といった内容で、せいぜい1つです。
これだけでも話をしてくれたら上等なのですが、読後の感想を聞くだけでも時間がかかります。
そのため、入塾後今日まで、お子さんが発したすべての言葉を手掛かりに(笑)
私の方で、おおよその下地を書きます。そして書けない塾生に渡します。
ここまですると「この後は自分で書ける!」と猛然と自力で進めることができるようになります。
書けない塾生に関して言えることは、書き方以前にまず自分が読める本を選ぶことです。
読みたい本ではいです。
読める本です。
30P程な度で読み終えることができる薄い本がいいです。
よく推奨図書(例:小学●年生レベル)とありますが、2〜3学年下のものを選んで何の問題もないです。
「小学●年生レベル」そんな記載はいっさい気にしないことです。
文字を読む習慣が身につかない方がよほど問題だと私は思います。
読める本・薄い本を読書感想文用の本に選んでくれた場合、「書き方指導」もわりと出来たりします。
しかし、読書感想文が憂鬱な作業、腰が重くなる作業だとわかっているのに、塾生も、保護者様も、結構、厚めの「読みたい本」「読ませたい本」を読書感想文用の本に選んできたりします。
毎年「なぜ?」と思うのですが、「読書が出来る人になりたい!(読書が出来る人になってほしい!)」願いを感じます。
であれば、まずは「読みやすい薄い本」こそ、推奨します。
人様の書いた文章を要約して感想を書く練習も、厚めの本より、当然やりやすいです。
「書けない塾生」に私の方で書いた原稿を渡し、読み合わせをした後は、どの「書けない塾生」も共通して言えることがあります。
それは、「この後は自分で書ける!」と、猛然と私の原稿の書き直しをしてきます(笑)
そのまま清書をする塾生はひとりもいません(笑)
塾生の気持ちになって書いたつもりではあるので、何か触発されたのだろうと思います。
そのような姿を見ていると、「書けない塾生」も、本当は、もっと本を読めるようになりたいし、もっと文章を書けるようになりたいのだろうな、といつも思います。
当塾は常に段階的な指導です。
明日定期試験だろうが、明日受験だろうが、明日地球が滅びようが(笑)
そのお子さんの現在のレベルに合わせて、段階的指導です。
「書けない塾生」への「読書感想文の書き方指導」の第一歩目。
それは、
●薄い本
●読める本
を読む、です。
最後に、「書き方指導はもういいので、先生のお好きなように読書感想文のお手伝いをしてあげてもらえませんか?」とお話をいただければ、いつでもお手伝いをいたします。
遠慮なくお知らせください。
「書けない塾生」にとっては、8月後半から憂鬱と逃避の日々です。
何の生産性もなくなります。
ただ書くことが嫌いになるだけです。
喜んでお手伝いをさせていただきます。
次回は、「書けないわけではないが、なかなか書けない塾生」編をお送りします。
よろしくお願いします。