成績向上のメカニズム①

中野区の公立中学は、定期試験が11月15日水曜日から始まるところが多いです。
そうなると11/1(水)から、試験2週間前です。
今回のアイル学院だよりでは、11月前半の臨時塾の他、
成績向上のメカニズムというタイトルで、
当塾の今後の試験対策を明確に記載していきたいと考えております。

 

 

 


11月第一週の臨時塾

 

・3日/金曜日 17:00〜19:30(文化の日で通常授業はお休みです)
・4日/土曜日 17:00〜19:30


参加資格は全塾生とします(参加は任意 ご費用は無料です)
希望者はご連絡ください。

 


成績向上のメカニズム

今回は当塾の成績向上のメカニズムを前半(現在)と後半(今後)に分けて解説をしていきたいと思います。
大変恐縮ではございますが、保護者様におかれましては、ぜひご一読をお願いいたします。

さて、当塾(通常個別)の現在の成績向上のメカニズムをシンプルに箇条書きで書いてみます。

□ そのお子さんに合う教材/合う勉強のやり方を見つける。
□ 勉強がやりやすくなったことを実感する。
□ 学校の授業についていけなかったお子さんが、勉強がやりやすくなったことで、
手応え・自信をつかむ。
□ 結果的に、学校の定期テストや模擬テスト、各種テストで良い点数を取れるよう
になる。



大手進学塾のような授業の年間計画(シラバス)は当塾にはありません。
当塾は、そのお子さんの「学力・学習体力・学習スピード」を総合的に勘案して、勉強の分からないところを指導する以上に、指導する側が自転車の「補助輪」の役に徹して、そのお子さんに合った「勉強のやり方/進め方」を見つけて、自転車の「補助輪」がなくても自力走行(自走)できることを目標としている塾です。


自力走行(自走)ができるようになることで、様々な問題点が解決していきます。
学力が学校のお勉強に追い付き、追い越せるようになると、
学校の定期テスト、模擬テスト、各種テストで良い点数を取れるようになります。


しかし、自力走行(自走)できるにもかかわらず、実行に移さないため成績が伸び悩むお子さんもいます。
この伸び悩むお子さんを「伸ばしたい!」というのが常に私の課題でした。
伸び悩むお子さんの中には、配慮を必要とする場合もありますが、配慮を必要とする場合も含めて、多くの場合、パターン、傾向は決まっています。


■ ちょっとできるとすぐ安心をしてしまう。「もうわかった。もうできる。」でそれ以上のことをしない。手間ひま労力をすぐ惜しむ。中学生男子に多いバターンです。
■ 以前よりは、前向き、積極的、一生懸命がんばっている。それは大いに認めるところ。「私を褒めて!!」無論、褒めます。褒めちぎります。
しかし、学習体力、学習スピードが乏しい場合、できる子と比較をするとどうしても反復量が不足気味。
反復量不足で、地に足がついていない分、焦りから抜け漏れによるミスも増える。それを繰り返している。
■ 思い込みの強さから、アドバイスしても伝わらない。中学生女子に多いパターンです。
■ その場では理解できても、覚えていられない。特に漢字・英単語綴り・社会理科の基礎的知識等々・・・。


自力走行(自走)できるようになることで、以前と比較をすれば全体的な学力や学習意欲は高まってはいるのですが、それ以上を得ようとする場合、上記が足を引っ張る、伸び悩みのパターン、傾向です。



当塾に入塾して、瞬く間に成績が上がるお子さんがいます。
現在、当塾のチラシやHPに登場してくれている卒塾生は、入塾以前に在籍をしていた塾での模試は5教科平均偏差値42でした。
それをきっかけに、中三の6月に入塾。その半年後の12月のV模擬(都立入試)で、5教科平均偏差値63まであがりました。
上記の逆だったので伸びました。


□ちょっとできるようになってもすぐ安心しない。自宅でしっかり復習をする。
□学習体力、スピードがあり、出来ていないところを指摘すると、すぐに気付き軌道修正できる。
□学習したことを覚えていられる。「あ!」と言えば「あ!」で、すぐわかるお子さんだったので指導はとても楽でした。

 


お話戻ります。
「伸び悩む傾向を持つお子さんを伸ばしたい、伸ばせる塾になりたい!」が私の夢、課題です。
「自力走行(自走)力」を高める支援をどうしていくのか、2020年春に出された緊急事態宣言を受けてからの3年半は、社会情勢の変化が一番の理由ではありましたが、逆にこれ幸いにと、塾生数をセーブして、長年の夢・課題の解決に傾注をしてきました。


結論から先に書くと、長年の夢・課題に対する、【これだ!】と言えるほどの解決策は見つかりませんでした。


・授業の最中は分かるのだけれど、どうしても覚えていられない
・やっている最中に、頭が白くなり、何も思い出せなくなる。


また
・意欲はあるけれど、実行力が乏しい。すぐにYouTubeだ、ゲームだ、で逃げてしまう。
・毎回ワンパターンなミス(例:学習計画を立てる→実行できない→成績伸び悩む)を繰り返している。具体的改善策を提案しても、硬直したまま、ワンパターンなミスを繰り返している。

このようなお子さんの成績向上に対して、この3年半は手を変え、品を変えチャレンジしてきました。
振り返ると、ノート改善講習と言った特別講座も過去に行いましたが、「ノートを取ってもノートを取ったこと自体を覚えていられない」「前回の授業で使ったノートがどこにいったかわからない・・・」
「ノートの取り方がわかっていない」以前の問題だったりしました(笑)


そういえば早朝の臨時塾も行いました。
どうしても「覚えていられない!」というお子さんでも、試験当日の早朝にやったことであればさすがに覚えていられるのではないか、・・・・と期待して、塾から学校に送り出しましたが、普段と成績は変わりませんでした(笑)
試験問題はドンピシャで類似問題が出題されたのですが、塾生からは「学校に到着したころにはすべて忘れました!!」と後日言われました(笑)
「早朝の臨時塾」はその定期テストの1回で終了しました(笑)

この3年半、【これだ!】と言える解決策も見つからなかったかわりに、改めて
「学校の勉強とは、文字を読んで文字から理解する力が有るか無いか・・・」
一周まわってたどり着きました。


再三書かせていただいていますが、成績の伸び悩みの最大はこれです。
これに関しては、前々から分かっていたことではあるのですが、一周まわった、まわり道をした最大の理由は、ICT教材の普及・発達です。
ICT教材展示会などをまわって説明を受けると、「研究されていて本当に素晴らしいな!」と思える教材は多々あります。
そんな中で、当塾が採用をしている教材のひとつに「すらら(アニメーション映像教材)」があります。


この教材を導入しようと考えた一番の理由は「学習障害やグレーゾーンのお子さんでも、夢中になって勉強を進めることができる。」そこに惹かれました。
この教材を導入している先生方のお話を聞くと、「(学習障害、グレーゾーンとおぼしきお子さんも)夢中になって勉強しています」異口同音に話をしてくれます。


「すごい!」ということで、開塾(2015年7月)の際に導入を決めたのですが、「勉強自体がなかなか進められない」であろうお子さんが、「すらら(アニメーション映像教材)」で夢中になってお勉強を進めている様子を目の当たりにして、感動しました。

「すらら」を利用して、思い出す成功事例を下記に。
○小学3年生まで算数がまったくできず、校長先生に直接マンツーマンで教わっていたというお子さんが小学4年生で入塾。教材は「すらら」一本で進めたところ、中二から数学は「上のクラス」に!
○体験授業は、保護者様に無理やり連れてこられた様子がありあり。しかし「すらら」で体験授業をしたところ、「僕にあう塾がはじめてみつかった!」で小5入塾。数学は中一の最初から三年間「上のクラス」に!

その他多数です。

しかし、成功しなかった事例も同様に多数あります。
●「すらら(アニメーション映像教材)」で学習の際は、スイスイと解けるのに、違う教材(紙モノ)に変えた途端、類似問題に、まったく対応できない。
●学習直後は覚えているので良い点数を取ることができるが、新しいことを習うと混線してしまい、いままで出来ていたことまで出来なくなってしまう。


結局のところ、お子さんの「資質次第」「IQ次第」といった大元論に戻ります。

今後、ICT教材がどんなに進歩発展したとしても、「文字を読んで文字から理解する力」が変わらない限り、結局のところ、「何も変わらない」というのが現在の私のICT教材に対する認識です。

上記の「すらら」成功事例のお子さんも、もし「指導経験豊富でお子さんの状態を見て、速やかに指導を組み立てられる先生」であれば、「すらら」を利用しなくても解決することが出来たことでしょう。
離任する小学3年生まで、付きっ切りで指導をしてくれた小学校の校長先生のように。

また再三ですが、テストの結果に関しては、
〇学習したことを覚えていられない
〇試験時間に間に合うスピードがない。
〇頭が白くなると立て直せない・・・・
このような場合、配慮を必要とするお子さんであるのは言うまでもないことですが、
「文字を読んで文字から理解する力が有るか無いか・・・」で回避する力が変わってきます。

これも後半で説明をしていきたいと思います。
「文字を読んで文字から理解する力」その力の向上こそ、「自力走行(自走)力」が身につき、長年の夢・課題の解決に近づく道と、改めて思った次第です。

次のアイル学院だよりで、アイル学院の新しい成績向上のメカニズムを記載していきたいと思います。

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