
ある中学1年生の男子生徒は、最初、自力でテキストを読み進めることがほとんどできませんでした。
問題を見ても、
何を聞かれているのか分からない
解説を読んでも頭に入らない
先生が横で説明している間は理解したように見える
しかし、一人になると止まってしまう
という状態でした。
そこで、英語や数学の「解き方」を増やす前に、まずは“読む土台”を確認しました。
すると、小学3年生レベルの漢字の段階から、
読めない
書けない
言葉の意味が曖昧
という箇所が数多く見つかりました。
つまり、中1内容で止まっているように見えて、実際にはもっと前段階の言葉の処理の部分でつまずいていたのです。
そこで、無理に先へ進めるのではなく、
小3漢字
基本語句
短文読解
主語と述語の確認
文を区切って読む練習
など、“読むための基礎”から復習を行いました。
すると少しずつ、
テキストを最後まで読める
解説を追える
例題をまねできる
「何をすればよいか」が分かる
状態へ変化していきました。
その結果、中1英語については、
「先生が隣にいなくても、自力で文法を学習できる」
段階まで到達しました。
もちろん、最初から完璧にできたわけではありません。
しかし、
テキストを読む
例題を理解する
問題を解く
解説を読む
修正する
という学習サイクルを、自分で回せるようになったことが非常に大きな成長でした。
アイル学院では、このように、
「今どこで止まっているのか」
を見極めながら、必要であれば学年をさかのぼってでも、“読む力の土台”を整えることを重視しています。
そして、その土台が整い始めると、お子さんは少しずつ、
「教えてもらわないとできない状態」
から、
「自分で学べる状態」
へ変わっていきます。
この生徒の場合、数学そのものの素養はもともとありました。
計算力や考える力は一定程度持っていたものの、
問題文を最後まで正確に読めない
条件整理が途中で崩れる
「何を求める問題なのか」が曖昧になる
といった、“読む処理”の部分で止まっていたため、本来の力を十分に発揮できていませんでした。
しかし、読む前トレーニングの考え方を通して、
文を区切る
条件を整理する
主語や対象を確認する
因果関係を追う
といった練習を積み重ねたことで、文章問題についても、
「自分でテキストを読み、自分で理解し、自分で解ける」
力が少しずつ身についていきました。
これは非常に重要な変化です。
なぜなら、文章問題が苦手なお子さんの場合、実際には、
「数学が苦手」
というより、
「問題文を処理する途中で崩れている」
ケースが少なくないからです。
そのため、現在地をしっかり見極めながら、読む力の向上を目指していくと、その効果は英語や国語だけでなく、数学・理科・社会にも広がっていきます。
実際、
解説を読めるようになる
条件整理ができるようになる
問題の意図をつかめるようになる
初見問題でも止まりにくくなる
など、各教科に共通する“学び方”そのものが改善されていきます。
そして何より大きいのは、
「先生がいないと進められない状態」
から、
「自分で学習を進められる状態」
へ近づいていくことです。
アイル学院では、この“自学力不足”の改善こそが、長期的な成績向上の鍵だと考えています。
もちろん、短期間で魔法のように変わるわけではありません。
しかし、
今どこで止まっているのか
どの処理で崩れているのか
何を補助すれば前へ進めるのか
を丁寧に見極めながら、「読む力」の土台を育てていくことで、お子さん自身が“学べる状態”へ近づいていく――そこに、大きな意味があると考えています。
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