
「理科社会は暗記科目だから、とにかく覚えればいい。」
よく聞く言葉です。
たしかに、用語や地名、年号を覚えることは必要です。
しかし、本当に暗記力だけで成績は伸びるのでしょうか。
暗記が得意なお子さんは、暗記力である程度の点数を取れてしまいます。
そのため、保護者の方は「もっと頑張ればもっと伸びるのでは」と感じます。
ですが、本人は意外と冷めています。
なぜなら、自分でも、
「理解ではなく、暗記で持っている」
と分かっているからです。
中学校の定期テストまでは乗り切れても、模試や高校入試レベルになると、
“考える問題”“資料を読む問題”
“理由を説明する問題”
が増えてきます。
すると、
「覚えたのに解けない」
状態に入ります。
一方、暗記が苦手なお子さんはどうでしょう。
こちらのお子さんは、そもそも覚える前で止まっていることが非常に多いです。
例えば、
「鎖国」
「気圧」
「電流」
「火成岩」
こうした基礎的用語を見ても、頭の中でイメージ化できません。
つまり、理社が苦手なお子さんほど、
言葉が処理できない
文の意味が取れない
因果関係を追えない
情報整理ができない
という、“読む力”の問題を抱えているケースが非常に多いのです。
当塾では、この状態のお子さんに対して、いきなり暗記を強制しません。
例えば、
「鎖国とは?」を、「外国との交流を強く制限したこと」
のように、“短い言葉”で言い換えます。
理科でも、
「蒸発=水が空気中に出ていくこと」
のように、自分の言葉に変換します。
すると、“知らない言葉”が“理解できる言葉”へ変わり始めます。
さらに、
「誰が」
「何を」
「どうした」
を整理します。
例えば、
「幕府は大名を支配するために参勤交代を行った」
なら、
誰が → 幕府
何のために → 支配するため
何をした → 参勤交代
と整理します。
理科でも同じです。
「空気が暖められると体積が大きくなる」
なら、
何が → 空気
どうなる → 体積が大きくなる
条件 → 暖められると
を分けます。
すると、“読むだけで混乱する状態”から抜け始めます。
さらに、
なぜ?
だから?
つまり?
例えば?
を追います。
例えば歴史なら、
「重い税」
↓
「農民が苦しむ」
↓
「一揆が起きる」
という因果関係を矢印で整理します。
理科でも、
「気温上昇」
↓
「空気が膨張」
↓
「上昇気流」
のようにつなげます。
理社が苦手なお子さんほど、実は“暗記力不足”ではありません。
頭の中で整理する力が不足しているケースが非常に多いのです。
当塾では、
理社を「覚えろ」で終わらせません。
言葉を理解する
文を整理する
因果関係を追う
情報を構造化する
ことを先に鍛えます。
すると、不思議なくらい理社が変わり始めます。
意味不明な単語の暗記が、理解できる知識へ変わるからです。
理社は、ただの暗記科目ではありません。
“読めるようになると、初めて覚えられる科目”です。
実際は、英数国に時間を取られることがほとんどで、理社まで手が伸びないのが実際ですが、
中一中二の間に、基礎的用語を英数国で使いこなす学習をするので、
理社も同様に勉強できるようになります。
もともとの地頭の良し悪しの差はあっても、やるべきことは明確です。
